川瀬 泰雄「 真実のビートルズ・サウンド[完全版]」を読んでみたら凄かった!

川瀬 泰雄「 真実のビートルズ・サウンド[完全版]」を読んでみたら凄かった!

普段、なかなか小説とか読まないyasubeeeですが、好きなものに関する本はちょくちょく読んでます。今回は、僕の大好きなビートルズに関する本を読んだので、レビューを書いてみます。

真実のビートルズ・サウンド[完全版]

川瀬 泰雄さんが書いた、ビートルズのサウンドに的を絞ったこの本。この曲のこの音ってどうやって出してるの?とか、レコーディング機材の進化について、ビートルズファンならよだれが出てくるくらいワクワクするようなことが沢山書かれています。書かれている情報がディープすぎて、一体どこから情報得ているの?ってほど凄いです。yasubeeeはトイレに置いて、時間があるときにチマチマ読もうと思っていたのですが、あまりに面白すぎて実際にアルバムを聞きながらあっという間に読んでしまいました(笑)

 

川瀬 泰雄さんとは何者か

そもそもこの本を読むまで、川瀬 泰雄さんという方を存じ上げていなかったのですが、調べてみると結構凄い方でした。著者は、アルバイトとして大学4年の頃にホリプロの原盤制作会社の東京音楽出版に通い始めたそうで、同じ年に和田アキ子がデビューし、そこでレコーディング制作に参加。そのまま和田アキ子の担当ディレクターとなり、その後は日本のサイケデリック・ロックの草分け的存在として知られるバンド「ザ・モップス」を担当。そこから音楽プロデューサーとしての活動を開始し、井上陽水や浜田省吾、山口百恵、吉永小百合やH2oや松田聖子など幾多の名だたるアーティストとともに仕事をしてきた凄い方でした。40数年の間に60数アーティスト、約1500曲の楽曲をつくったというから驚きです。ちなみにWikipediaは見当たりませんでした。こんなにすごい人なのに….。

 

読後の感想

一通り、この本を読んでみた感想はただ一言「凄い」でした。

何が凄いかというと、著者は大学生時代にビートルズのコピーバンドをやっていたらしく、世代もまさにビートルズど真ん中の方。しかも音楽プロデュースという仕事をしている方なので、そこらのビートルズファンとはサウンドを追求する姿勢も桁違いなのでしょう。とにかく音に対する考察がすごかったです。

普通、ビートルズ関連の本というと、何年にジョンレノンがポールマッカートニーと出会って、何年にポールマッカートニーがどの曲を作曲して、何年にどこそこのコンサートホールでライブをして….というような感じですが、この本は「この録音のタンバリンの演奏は誰か?」というおよそ普通にビートルズを聴いている人には湧いてこない疑問すら追求してしまっています(笑)しかもしっかりと記録を辿りながら調べているので、その信憑性はかなり高いと思われます。

記録が残ってない場合でも手を抜かず、キッチリと筆者の推察が書かれています。『ジョンはギブソンJ-160を弾いているのがハッキリわかるからジョンではない、リンゴはドラムを叩いているし….。もしかしたらエンジニアのノーマン・スミスが一番の候補ではないか….。』といった感じで(笑)その探究心たるや、凄まじいです。いやあ、生半可にビートルズを聴いていないです川瀬さん。

 

これだけキッチリと調べ上げて、自身の思い入れを混ぜ入れながらまとめ上げた本。口うるさいビートルズファンにはどう受け入れられているのかと気になったのですが、ネット上のレビューを見てみると、やはり称賛されているレビューがほとんどでした。

機材だけでなく、「どうすればその音に近づける」が詳しい。文章を読んんだだけでサウンドを頭の中で再現できる人向け。 – Amazonレビュー

 – Amazonレビュー
実際に聴きながら読んでいると、解説文と曲のフレーズが一致する事がしばしばある。そんな時は感動すら覚える。- Amazonレビュー

 

いやあ、あんなに厳しい往年のビートルファンも満足しているようで、やっぱりこの本すごいんだなあと思いました。そしてこの本、2,000円くらいするんですがとにかくボリュームが凄いので、なかなかお得感があります(笑)そこのビートルズ好きなあなたも、是非読んでみては。バンドマンとかには特におすすめしたいですね。